はじめまして。長谷川智(はせがわ さと)です。当Webサイトをご訪問いただき、誠にありがとうございます。このページでは、私のプロフィールや活動に込めた想いをご紹介します。
1999年、兵庫生まれ香川育ち。小学校4年の時に習字を習い始め、中学まで継続。書道に出会ったのは高校の選択授業。表現の幅の広さなど、その奥深さに驚き虜になる。高校で自分が本当に勉強したいことは何だろうと考え、大学で書の勉強を決意。教育課程ではなく、芸術のくくりのなかで書道を学びたく筑波大学に進学。
現在、筑波大学人間総合科学学術院人間総合科学研究群芸術学学位プログラム書領域博士前期課程1年に在籍中。現在は週2日、茨城の高校で国語の非常勤講師をしている。剣道三段。
私はこの春筑波大学芸術専門学群を卒業し、同大学大学院にて引き続き書に関する勉強を続けています。書を学ぶ立場にいる私は、「書道家」あるいは「書家」とはまた違う立ち位置のような気がします。
剣道部のマネージャーをしていたご縁で、剣道に関わる書制作をさせていただくようになりました。書を学ぶ立場にいる私だからこそ、一人一人に適した書を提供できると考えています。
私だからこそ提供できる書は、幅広い古典を取り入れた書です。
現代では、革新的で自由な書を目にすることが多くなりました。もちろん、剣道に用いられる書にも、新たな書風のものをよくお見かけします。しかし、私は新しさではなく、先人、つまり古典に拠った書を取り入れていきたいと考えています。武道においても芸術においても「守破離」が重んじられています。武道・芸術どちらにおいても学びから離れすぎてはならない、そのような気がしませんか。
古典を取り入れることで、使い手の好みに柔軟に対応できると考えています。
例えば、松﨑賢士郎先輩の垂名札は藤原行成筆とされている古典を、大城戸知先生の垂名札は王鐸の古典を参考にしています。同じ行書でも雰囲気が異なるように思えます。人それぞれの剣道があるように、各人が好む書も異なります。使い手の選択肢を広げ、私は「長谷川智の書」を提供するのではなく、「使い手にふさわしい書」を提案する立場にありたいと考えています。
特に垂名札というものは、剣道家の立ち姿を担う一角ですから、その書に使い手が納得していただけるまで書き込みたいと考えています。私はお高い存在というわけではありませんので、使い手の理想に適うものを一緒に追求できたらと思っています。
古典を取り入れることで、使い手と先人の歴史を繋ぐこともできます。例えば、鎌倉学園中学・高等学校剣道部の手ぬぐいの書を制作した際、鎌倉学園に縁のある蘭渓道隆という鎌倉時代の禅僧の書を取り入れました。書は先人と現代人を繋ぐひとつのルーツです。この他にも、好きな歴史上の人物の書といったリクエストにもお答えできたらと考えています。またこれには、筑波大学附属図書館の大量の資料が大きな助けとなっています。
上記の目標を達成するために、現時点で取り組んでいる活動は以下の通りです。
もしこのWebサイトをご覧になって、興味を持ってくださいましたら、お気軽にご連絡ください。